こんにちは。Tokyo Boots Labo の「まどか」です。
ブーツのずり落ち防止を100均でどうにかできないかな、と悩んでここに来てくれたあなた、ようこそです。ロングブーツやニーハイブーツを履いていると、歩くたびに筒がずるずる下がってきたり、ふくらはぎとの隙間ができてシルエットが崩れたりしますよね。ダイソーやセリア、キャンドゥを回っても、ブーツ用の専用ストッパーが見つからなくて「どのコーナーを探せばいいの？」と迷ってしまうことも多いと思います。
さらに、ブーツが落ちてくると脚が短く見えてしまったり、歩きにくさや靴擦れにつながったりと、見た目だけじゃなく履き心地にも影響が出てきます。せっかくお気に入りのロングブーツなのに、外出先で何度も引き上げるのはストレスですよね。「できればお金も手間もあまりかけずに、さくっと解決したい」というのが本音かなと思います。
そこで今回は、隙間テープやすきまテープ、滑り止めマット、マジックテープ、耐震マット、衣類用両面テープや服ズレ防止テープ、輪ゴム、安全ピン、クリップ、レッグウォーマーなど、100均や家にある身近なアイテムを総動員して、ブーツのずり落ちをできるだけお金をかけずに止める方法をまとめました。ソックタッチ系の靴下ずり落ち防止ノリをブーツに応用するコツや、タイツ・デニムとの相性、ロングブーツとニーハイブーツそれぞれに合う対策も整理していくので、「どのパターンが自分のブーツに合うか」を一緒に見つけていきましょう。
この記事のポイント
- 100均でそろえられるブーツずり落ち防止グッズの種類と選び方
- ダイソー・セリア・キャンドゥ別に探しやすい売り場とおすすめアイテム
- 輪ゴムや安全ピンなど家にあるものを使った応急テクニック
- ブーツの素材や肌への負担を減らしつつ長く履くための注意点
ブーツのずり落ち防止を100均で解決する方法
Tokyo Boots Labo・イメージ
ここでは、ダイソー・セリア・キャンドゥで手に入る代表的なアイテムを使って、ブーツの筒を物理的に止めたり、摩擦を増やしてずり落ちを防ぐ方法をまとめていきます。専用品が見つからなくても、発想を少し変えるだけでかなり心強い味方が見つかりますよ。
それぞれのアイテムには「向いているブーツの形」や「相性の良い素材」、「注意しておきたいポイント」があります。ここを押さえておくと、なんとなく選ぶよりも失敗が減って、あなたのブーツにぴったりな組み合わせが見つけやすくなります。まずは基本の隙間テープから順番に見ていきましょう。
ダイソーの隙間テープ活用術
まず真っ先に試してほしいのが、ダイソーなどのDIYコーナーで売られている隙間テープです。ドアや窓のすきま風を防ぐためのスポンジテープですが、ブーツの内側に貼るとクッション兼サイズ調整としてかなり優秀です。
やり方はシンプルで、ブーツの履き口の内側を一周するように隙間テープを貼るだけ。足とブーツの間にできている隙間を埋めつつ、スポンジの弾力で摩擦を増やしてくれます。ふくらはぎが細めでロングブーツがずり落ちやすい人には、とくに相性がいい方法ですね。
隙間テープと一口にいっても、スポンジの厚みや幅、両面テープ付きのもの・別途テープが必要なものなど、いくつか種類があります。売り場で迷ったときは、「ブーツの筒がどれくらい余っているか」「筒の硬さはしっかりめか、くたっと柔らかいか」を基準に選んであげると決めやすいです。
隙間テープの種類と選び方の目安
| タイプ | おすすめのブーツ | 特徴 |
|---|---|---|
| 薄手スポンジタイプ | 少し緩いロングブーツ | 段階的に厚みを調整しやすい |
| 厚手スポンジタイプ | かなり筒が大きいブーツ | 一気にフィット感を高めたいとき向き |
| モコモコ素材タイプ | 防寒も重視したいブーツ | 見た目がふわっとしやすく、保温性もアップ |
ポイントは、テープをフチぎりぎりではなく、数ミリ内側に貼ることです。フチの角に重ねると、テープの端が新しい当たりポイントになってしまうので、実際に当たっている位置から少し内側にずらして貼ると違和感が出にくくなります。
テープの厚みは薄手から試して、まだ緩いようなら二重貼りするのがおすすめです。厚みがありすぎるとファスナーが閉まりにくくなったりするので、「座って足が少しホールドされるくらい」を目安に、室内で歩きながら微調整してみてください。
また、隙間テープを貼る前には、ブーツの内側を一度きれいに拭いてホコリや皮脂を落としておきましょう。汚れが残ったままだと粘着力が弱くなり、歩いているうちにはがれやすくなってしまいます。アルコールシートで軽く拭き取ってから完全に乾かし、そのあとで貼ると持ちが全然違いますよ。
もし「テープを直接貼るのはちょっと勇気がいる…」という場合は、100均の薄手レッグウォーマーの内側に隙間テープを貼り、そのレッグウォーマーごとブーツに入れる方法もあります。これならブーツ本体を傷めにくく、気に入らなければ丸ごと取り外せるので、試しやすいかなと思います。
セリアの滑り止めマット対策
次に紹介したいのが、セリアやキャンドゥのインテリアコーナーにある滑り止めマットです。ラグ用のネット状マットや、引き出し用のすべり止めシートを、ブーツの内側に貼るイメージですね。
ブーツの筒が柔らかくてくたっと倒れてしまうタイプなら、滑り止めマットを細長くカットして、ふくらはぎに沿うように縦方向に貼ると効果的。タイツやデニムとの摩擦がぐっと増えるので、歩いても自然と筒が持ち上がってくれます。
私は、ロングブーツの後ろ側に幅2〜3センチくらいの帯状マットを縦に貼るのが気に入っています。座ったときのごろつきも少なく、見た目も外側からはほぼ分かりません。
両面テープで固定する場合は、ブーツ側の内側を一度乾いた布で拭いておくと、粘着が長持ちします。合皮や起毛素材はテープ跡が残りやすいので、まずは見えないところでテストしてから本番に貼るようにしてください。
滑り止めマットを貼る位置のコツ
貼る位置は、あなたが歩いたときに「特に落ちてきやすい側」を意識するといいです。例えば、前側だけが下がってシワになる人は前脛側を重点的に、外側だけがへたる人は外側〜後ろ側をメインに、という感じで調整していきます。
長さについては、ひざ下丈のロングブーツなら、履き口から10〜15センチほど下まで貼るとバランスが取りやすいです。短すぎるとストッパーとして働きにくく、長すぎると足首周りまで抵抗が出て、脱ぎ履きが大変になってしまいます。
素材によっては、ネット状のマットのエッジがタイツに引っ掛かって電線の原因になることもあるので、指で触ってみて引っかかりが強い部分はあらかじめ丸くカットしておくと安心です。ちょっとした一手間ですが、タイツ派さんにはかなり大事なポイントですよ。
キャンドゥのマジックテープ活用
Tokyo Boots Labo・イメージ
「とにかく物理的に止めたい！」というタイプなら、キャンドゥなどの手芸コーナーで売っているマジックテープの出番です。ブーツの内側と、タイツやインナーにマジックテープのオス・メスを分けて貼り、面でくっつけるように固定するイメージですね。
例えば、ロングブーツの履き口内側にメス側をぐるっと貼り、内側に仕込むレッグウォーマーの外側にオス側を縫い付けておくと、ブーツとレッグウォーマーが一体化してくれます。足を上げても筒がストンと落ちてきにくくなるので、長時間の外出でも安心感が違ってきますよ。
マジックテープは肌に直接触れるとチクチクしやすいので、必ずタイツやインナー越しに当たるように位置を調整してください。貼る位置を決めるときは、立った姿勢だけでなく、椅子に座った状態でも当たり具合をチェックしておくと安心です。
マジックテープ固定の具体的な手順
作業の手順としては、まずブーツを履いた状態で鏡の前に立ち、「どの高さで止まっていてほしいか」を決めます。その位置にマスキングテープなどで軽く印を付けたら、一度ブーツを脱いで、印の位置に沿ってメス側のテープを貼り付けます。
次に、インナー側となるレッグウォーマーや厚手ソックスを用意し、先ほどの位置に対応するところにオス側のテープを縫い付けます。縫い付けが面倒な場合は、強粘着タイプの布用両面テープで仮止めしてから、端だけ数カ所を縫うだけでも十分実用的です。
最後に、ブーツとインナーを装着して、立ったり座ったり、階段を上り下りしてみて、引っ張られる感覚がないかを確認します。もし引きつれを感じたら、テープの位置を数センチ下げたり、テープの長さを短くしたりして微調整してみてくださいね。
マジックテープは一度作ってしまえば繰り返し使えるので、シーズンごとの定番ブーツにはかなりおすすめの方法です。ただし、ブーツを手放すときにテープ跡が気になるタイプの方は、レッグウォーマー側だけにマジックテープを付けて、ブーツ側はマルチクリップで挟むなど、アレンジしても良いと思います。
輪ゴムでできる応急の固定法
家を出る直前に「やばい、ブーツがゆるい…」と気付いたときは、身近な輪ゴムが頼りになります。完璧な解決策というよりは、あくまで応急処置として覚えておくと便利な方法です。
一つめは、タイツや薄手のデニムの上から膝下あたりに輪ゴムを数本重ねて巻き、その上からロングブーツを履くやり方。輪ゴムの段差がストッパー代わりになって、筒がそれ以上ずり落ちにくくなります。
二つめは、輪ゴムをいくつか連結して簡易バンドを作り、ふくらはぎのいちばん細い位置にゆるめに巻く方法です。バンド部分の摩擦が増えるので、柔らかいニーハイブーツが太もも側からストンと落ちてくるのをある程度防いでくれます。
輪ゴム固定を少しでも快適にするコツ
輪ゴムをそのまま肌に直接当てると食い込みやすいので、必ずタイツやソックスの上から巻くようにしてください。さらに一工夫するなら、小さく切った厚紙や布を輪ゴムの下に挟んで「当たり」を分散させると、痛みが出にくくなります。
ただし、輪ゴムは締め付けが強くなりやすく、長時間そのままにしておくと血流が悪くなる可能性があります。短時間の外出限定にして、少しでもしびれや痛みを感じたらすぐに外してください。健康状態には個人差があるので、違和感があるときは無理をしないことがいちばん大事です。
特に、むくみやすい体質の人、冷え性が強い人、持病で血行が悪くなりやすい人は、この方法は避けておくほうが安心かなと思います。どうしても使う場合でも、こまめにトイレ休憩などで足の状態をチェックしつつ、短時間だけ使うようにしてくださいね。
ソックタッチ類似品の使い方
ニーハイソックスなどのずり落ち防止でおなじみのソックタッチ系アイテムも、ブーツずり落ち防止に応用できます。100均のコスメコーナーには、肌に直接塗るタイプの「靴下ずり落ち防止ノリ」や、透明の服ズレ防止テープが並んでいることが多いので、まずはそこをチェックしてみてください。
使い方としては、太ももまであるニーハイブーツなら、肌に直接ノリを塗るより、タイツやハイソックスに薄く塗って、その上からブーツを重ねるのがおすすめです。布同士の摩擦が増えるので、ブーツの口部分が引っ掛かりやすくなり、歩いても下がりにくくなります。
透明の服ズレ防止テープは、ブーツの内側とタイツ側の両方を貼り合わせるイメージで使えます。貼る前には、肌やタイツの汗・皮脂を軽く拭き取っておくと粘着力が安定します。
肌トラブルを避けるためのパッチテスト
こういったノリやテープ類は便利な一方で、成分が肌に合わないとアレルギー性接触皮膚炎の原因になることがあります。初めて使うアイテムの場合は、いきなり広い範囲に塗るのではなく、腕の内側など目立たない場所に少量塗って、24〜48時間ほど様子を見る「パッチテスト」をしておくと安心です。
肌に直接使うタイプのノリやテープは、体質によってかぶれやすいことがあります。パッケージに書かれている注意事項を必ず確認し、まずは目立たない場所でパッチテストをしてから本格的に使うようにしてください。特に敏感肌の方は、少しでも赤みやかゆみが出たら使用を中止し、必要に応じて皮膚科などの専門家に相談することを強くおすすめします。（出典：厚生労働省「医薬部外品・化粧品の安全性評価における皮膚刺激性の評価」）
ノリやテープを使うときは、「付けすぎない」「毎日連続で長時間使い続けない」という2点も意識してみてください。同じ場所に繰り返し負荷がかかると、最初は平気でもだんだん刺激に敏感になってくることがあります。今日はソックタッチ、明日は隙間テープ…と、いくつかの対策をローテーションさせながら付き合っていくのが理想的かなと思います。
100均で使えるブーツずり落ち防止の選び方
Tokyo Boots Labo・イメージ
ここからは、100均アイテムをどう組み合わせれば、自分のロングブーツやニーハイブーツに一番合ったずり落ち防止が作れるかを整理していきます。ブーツの形や素材、足の太さによってベストな組み合わせは変わるので、いくつかのパターンを見ながらイメージしてみてください。
ざっくり分けると、「サイズがゆるいタイプ」「筒が柔らかくて倒れやすいタイプ」「丈が長くて落ちてきやすいタイプ」の3つに大別されます。それぞれに合うアイテムが変わってくるので、自分のブーツがどのパターンかを最初に見極めておくと、不要なグッズを増やさずに済みますよ。
安全ピンとクリップの固定法
「道具を買い足さずに何とかしたい」というときに便利なのが、手元にある安全ピンやクリップを使った方法です。やり方は、ブーツの履き口とボトムス（タイツやデニム）を安全ピンで軽く留めて、物理的に落ちないようにするだけ。
例えば、ロングスカートの下に履くロングブーツなら、スカートの裏地とブーツの履き口を数カ所だけ安全ピンで留めておくと、筒が下がってもスカート側に引っ張られて元の位置に戻ってくれます。デニムの場合は、生地が厚いので安全ピンが目立ちにくく、固定力も高めです。
安全ピンは扱いを間違えると肌や生地を傷つけるリスクもあるので、ピン先が必ず外側に向くように留めることと、締め付けすぎないことを徹底してください。心配な場合は、洗濯バサミ型のマルチクリップを使って、靴下やレッグウォーマーとブーツを挟む方法に置き換えるのもありです。
安全ピン・クリップを使うときのアイデア
私がよくやるのは、厚手タイツのウエストゴムとブーツの履き口をマルチクリップで軽くつなぐ方法です。クリップが見えないよう、スカートの裾から少し中に隠れる位置に付けておくと、見た目にも響きません。座ったときに引っ張られ過ぎないように、余裕を持たせて留めるのがコツですよ。
デニムコーデの日は、ベルトループとブーツ上端を、細いチェーン付きクリップでつなぐアレンジもおすすめです。チェーンの長さを変えることで、ブーツがどこまで落ちて良いかを細かく調整できます。ちょっとDIY感はありますが、意外と快適で、散歩やショッピングくらいなら十分使えます。
ただし、椅子に深く腰かけたり車に乗り込んだりするときは、クリップが引っかかっていないかこまめに確認してくださいね。引っ張られた状態が続くと、生地の伸びやほつれにつながることがあります。
ニーハイブーツ向け対策
ニーハイブーツや太もも丈のロングブーツは、とにかく重心が高いぶん、歩くたびに少しずつ落ちてくるのが悩みどころですよね。ここでは、ニーハイならではの対策をまとめておきます。
まず基本として意識したいのが、足と筒の隙間をできる限り減らすこと。100均のレッグウォーマーや厚手ソックスを仕込んで、太もも〜ふくらはぎの太さを少しだけ増やすと、摩擦がしっかり効いてくれます。寒い季節なら、防寒も兼ねられて一石二鳥ですね。
次に、ニーハイブーツの履き口裏側に隙間テープや滑り止めマットを細く貼り、太ももの肌側にはタイツやストッキングを必ず挟むようにするのがおすすめです。素肌に直接テープを当てると、汗でべたついたり、かぶれの原因にもなりかねないので避けたほうが安心です。
筒の素材がとても柔らかくてくたっとしがちなニーハイブーツなら、インソールで全体の高さを少し上げてあげるだけで、履き口の位置が変わり、ずり落ち方がかなりマシになるケースもあります。インソールの選び方は、ブーツインソールの100均で叶える快適ブーツ術も参考になると思います。
ニーハイブーツならではの注意点
ニーハイブーツは、座ったときに膝裏や太ももの付け根にシワが寄りやすく、そのシワがずり落ちのきっかけになることも多いです。電車で座るときは、いったん膝を少し伸ばして筒を整えてから腰掛けるだけでも、だいぶ変わりますよ。
また、ニーハイは体に沿う面積が広いので、汗やムレも溜まりやすいです。帰宅したらすぐにブーツを脱いで内側を乾かし、できれば形を整えるためのシューキーパーや丸めた新聞紙を入れておくと、次に履いたときのフィット感もアップします。
ロングブーツ向け隙間調整
ひざ下丈のロングブーツは、ふくらはぎの太さと筒の太さが合っていないと、少し歩いただけでずるずる下がってきてしまいます。ここでは、筒周りを中心にサイズ調整するイメージで対策していきましょう。
定番は、先ほど紹介した隙間テープを履き口から10センチほど下まで貼り下ろし、ふくらはぎのいちばん細い部分に厚みを持たせる方法です。このとき、テープを一直線ではなく、少し斜めに貼ってふくらはぎのラインに沿わせると、見た目のシルエットも自然に保ちやすくなります。
さらに、ロングブーツは履かない間の型崩れもずり落ちの原因になります。筒がヨレヨレになると、どんなに隙間を埋めてもフィット感が出にくいからです。保管時のケアについては、ロングブーツの形を保つコツをまとめたブーツシューキーパーいらないは本当？後悔しない選び方ガイドも、一度チェックしておくと安心です。
ロングブーツは、「履いている時のフィット感」と「保管中の型崩れ防止」の両方を意識すると、ずり落ち対策がかなり楽になります。100均アイテムで隙間を埋めるだけでなく、オフシーズンの保管方法もセットで考えてあげてくださいね。
ふくらはぎの左右差にも要注意
意外と見落としがちなのが、左右のふくらはぎの太さの差です。利き足側が少し太くなっていることも多く、「片方だけ落ちてくる」「右だけきつい」なんてこともよくあります。その場合は、左右で隙間テープの本数を変えたり、片足だけレッグウォーマーを厚手に変えたりと、左右非対称の調整をしてみてください。
鏡の前で足をそろえて立ち、ふくらはぎのシルエットを見比べてみると、自分では気付いていなかった差が見えてきたりしますよ。左右を完全に揃える必要はありませんが、「気になる方だけ少し厚みを足す」というくらいの感覚で調整してあげると、ストレスがかなり減ると思います。
耐震マットで摩擦を強化する
Tokyo Boots Labo・イメージ
DIYコーナーでよく見かける耐震マットは、家具の揺れを抑えるためのジェルマットですが、ブーツの内側に貼ると「ピタッ」と吸いつくような摩擦を作れる便利アイテムです。
特に、筒の前側だけがストンと落ちてしまうタイプのロングブーツには、前脛側に縦長の耐震マットを貼るのがおすすめ。足を入れた瞬間に少し抵抗を感じるくらいがちょうどよく、歩いてもブーツが脚に追従してくれる感覚になります。
ただし、耐震マットはもともと家具用なので、粘着力がかなり強めのものもあります。合皮やエナメル、デリケートなスエード素材などに直接貼ると、剥がすときに表面が白くなったりべたつきが残ることがあるので、必ず目立たない場所でテストしてから使ってください。心配な場合は、ブーツ側ではなくレッグウォーマーや厚手ソックス側に貼って摩擦を増やす方法にアレンジするのも一案です。
耐震マットを安全に使うための工夫
ジェル状の耐震マットは、カットする際にハサミにべたつきが付きやすいので、粘着面同士を軽く合わせてからカットしたり、ベビーパウダーを少しだけまぶしてから作業すると扱いやすくなります。カット後は、粘着力が弱くなりすぎないよう、余分な粉はしっかりはたいてくださいね。
また、ブーツの内側に貼る位置は、高さだけでなく「左右のどちら側に重心が寄っているか」も意識するとさらにフィット感が良くなります。内側に重心が寄りがちなら内側寄りに、外側に倒れやすいなら外側寄りに…というように、歩き癖に合わせて調整していきましょう。
耐震マットで高さが少し変わると、足の位置も微妙に変わります。足裏への当たりが気になる場合は、インソールとの組み合わせも見直してあげるとバランスが取りやすくなります。フィット感全体を整えたいときは、100均インソールの活用法をまとめたブーツインソールの100均で叶える快適ブーツ術も、あわせて読んでもらえるとイメージしやすいと思います。
ブーツずり落ち防止100均まとめ案
最後に、ブーツずり落ち防止を100均アイテムで実現するためのポイントをざっくり整理しておきます。ここまで読んで、「結局どこから手をつければいいの？」と感じているあなたは、ぜひ自分のブーツと照らし合わせながらチェックしてみてください。
ざっくりまとめると、隙間を埋めるなら隙間テープやレッグウォーマー、摩擦を増やすなら滑り止めマットや耐震マット、物理的に固定したいならマジックテープや安全ピン・クリップ、超応急なら輪ゴムというイメージで選ぶと分かりやすいです。
どの方法にもメリット・デメリットがあり、素材や体質によって合う・合わないがあります。この記事で紹介した内容は、あくまで一般的な目安としてのアイデアなので、実際に試すときは必ずご自身のブーツの素材や足の状態を確認しながら、無理のない範囲で調整してみてください。
特に、肌に直接使うノリやテープ類は、かぶれやアレルギー反応が出る可能性があります。使用前には必ず説明書や注意書きを読み、心配な場合は皮膚科などの専門家に相談してください。また、ブーツの素材によっては粘着跡が残ったり、変色・劣化が進むこともあります。大切な一足に使う前に、目立たない場所で試すなど、慎重に判断することをおすすめします。
ブーツのずり落ち防止を100均でどこまでカバーするか、必ずしも正解はひとつではありません。専用グッズを買う前に、今回紹介したような手軽なアイテムで試してみて、「自分のブーツにはどのレベルのケアがちょうどいいか」を探ってみてくださいね。より専門的なケアが必要だと感じたときは、靴修理店などのプロに相談したり、メーカー公式サイトの情報もチェックしながら、最終的な判断をしてもらえると安心です。