ムートンブーツのかかとが浮く原因と対策

こんにちは。Tokyo Boots Labo のまどかです。

ムートンブーツのかかとが浮いて歩きにくい、ブーツの中で靴下が脱げる、サイズ選びを失敗した気がする…そんなモヤモヤを抱えてムートンブーツのかかと浮く悩みを検索してたどり着いてくれたのかなと思います。

ムートンブーツのかかと浮きや前すべりは、中敷きおすすめの選び方を押さえていなかったり、ムートンブーツのサイズ選びで「少し大きめかな？」をそのままにしていたりするだけで起きやすくなります。さらに、かかとが浮くことで歩きにくい感覚が出たり、ブーツの中で靴下が脱げるトラブルにつながったり、場合によっては靴擦れまで起きてしまうこともあります。

一方で、サイズがぶかぶかで詰め物をしたくなったり、UGGのサイズ感がどのくらい伸びるのか分からず不安になったりする人も多いです。そんな時に頼りになるのが、ムートンブーツが大きい時の対処法や、100均で手に入るインソールやかかとパッドなどの調整グッズです。ちょっとした工夫で、かかと浮きのストレスをかなり軽くできるんですよ。

この記事では、ムートンブーツのかかと浮く原因を整理しつつ、100均の調整グッズやインソールの入れ方、靴下選びのコツまで、今日から試せるアイデアをまとめていきます。あなたの足にぴったりフィットする履き心地を目指して、一緒にチェックしていきましょう。

ムートンブーツのかかと浮く原因と対策の全体像

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まずは、かかとが浮いてしまう理由をきちんと整理しておくと、対策の優先順位がつけやすくなります。このパートでは、ボアがへたることでサイズが変わってしまう問題や、そもそものサイズ選び、靴下との相性、UGGなどブランド特有のサイズ感まで、全体像をざっくりつかんでいきます。原因を一つひとつ分解しておくと、「自分のブーツはどこを直せばいいか」がクリアになるので、ここをじっくり読んでもらえると嬉しいです。

中敷きおすすめの選び方ポイント

ムートンブーツのかかと浮きを調整するとき、最初にチェックしたいのが中敷きです。中敷きおすすめのポイントは、大きく分けて「厚み」「素材」「形状」の三つかなと思います。なんとなくで選んでしまいがちな部分ですが、ここを押さえておくとフィット感が一気に変わりますよ。

まず厚みについて。かかとが浮く原因の多くは、内側のボアがつぶれてしまい、購入したときよりブーツの中が広くなっていることです。そこで、ブーツ全体を底上げできる適度な厚みのインソールを入れてあげると、甲のフィット感が戻りやすくなります。いきなり分厚いインソールを入れると、つま先がきつくなったり、足首の曲がる位置がずれて歩きにくくなったりするので、最初は薄め（2〜3mm程度）から試して、必要に応じて段階的に厚くしていくのがおすすめです。

素材選びもかなり大事なポイントです。ムートンブーツの暖かさをそのまま楽しみたいなら、ボア系やフリース系のインソールが相性◎。足裏がふんわり包まれる感じで、冷えが気になる人にも人気です。一方で、長時間歩くことが多い人や足裏が疲れやすい人は、クッション性が高いウレタンフォームやEVA素材のインソールを選ぶと、衝撃吸収力がアップして足がラクになります。ムートン特有の柔らかさとのバランスを考えて、「ふんわり感寄り」「安定感寄り」のどちらを優先したいかイメージしておくと選びやすいですよ。

形状については、全面インソールでブーツ全体のフィット感を高めるパターンと、つま先だけを埋めるハーフインソールで前すべりを抑えるパターンが定番です。かかと浮きが「足が前に滑る感じとセットで起きている」なら、つま先側を少し持ち上げるハーフインソールのほうが効きやすいケースが多いです。逆に、ブーツ全体がゆるく感じる場合は、全面インソールで足全体を持ち上げてあげると、甲や足首のホールド感が出てきます。

インソールのサイズ調整も忘れずに。市販のインソールは大きめに作られていることが多いので、ブーツに合わせてつま先部分をカットして使います。カットするときは、もともとの中敷きを型紙として重ねるときれいに揃います。少しだけ小さめに切ってしまうと中で動いてシワになりやすいので、最初は気持ち大きめ→少しずつ削って調整する流れにすると失敗しにくいですよ。

なお、中敷きを複数枚重ねると、足首の位置や歩きやすさに影響が出ることがあります。特に、厚みを足しすぎると足首が不自然な角度になり、疲れやすさや膝・腰への負担につながることも。厚みを足したいときは「一枚の中で厚いタイプに変える」のが基本と考えておくと安心です。少しでも違和感や痛みを感じたら、そのインソールの厚みや素材が合っていないサインなので、無理せず別のタイプを試してみてくださいね。

サイズ選びで起きるかかと問題

ムートンブーツは、内側のボアが履き込むほどに寝ていくので、購入直後と数週間後でサイズ感がけっこう変わります。最初に「ちょうどいいかも」と思って選んだサイズが、ボアのへたりによって結果的に大きくなり、かかとが浮く原因になるパターンはとても多いです。ここ、かなりみんなつまずきやすいポイントですよね。

一般的には、新品のムートンブーツは「少しきついかな」くらいがちょうどいいと言われます。つま先が軽く触れるくらい・甲周りにフィット感があるくらいからスタートして、ボアが馴染んでいく中でゆとりが出てくる、というイメージです。ただしこれはあくまで目安で、足の形（甲高・甲低・幅広・幅狭）や、冷え対策でどのくらい厚手の靴下を履くかでもベストサイズは変わります。

実は、医療機関の靴選びガイドでも「かかとや足首周りはフィットして、つま先には少し余裕がある靴」が基本とされています。これは、かかとがしっかりホールドされていないと足が前に滑り、結果的に爪先が靴の先端にぶつかってトラブルを起こしやすくなるからです。興味があれば、（出典：自治医科大学附属病院「靴の選び方」）も参考になるかなと思います。

ムートンブーツの場合、ボアがしっかり詰まっている分、普通のスニーカーよりも「買ったときのきつさ」と「馴染んだあとのちょうど良さ」の差が大きくなりがちです。たとえば、普段24.0cmを履いている人がムートンブーツもそのまま24.0cmにすると、最初はきつさゼロで快適でも、ボアがへたった頃には「24.5cmを履いているような感覚」になってしまうこともあります。

もしすでに「明らかにぶかぶか」「厚手の靴下を履いてもまだ余裕がある」という状態なら、インソールやつま先クッションでの調整が必須です。特に、かかと部分に指がすっと入ってしまうくらい余裕がある場合は、そのまま履き続けると靴擦れや疲れの原因になりやすいので要注意。かかと浮きが気になる人は、かかとが上下にズレていないか、座った状態と歩いた状態の両方でチェックしてみてください。

Tokyo Boots Labo では、より詳しいサイズ調整の考え方をムートンブーツが大きい時の対処と選び方ガイドでもまとめています。今履いているブーツが大きい気がする…というときは、一度じっくり読みながら、自分の足とブーツのバランスを見直してみてください。

靴下が脱げる時の対処法

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ムートンブーツを履いていると、歩いているうちに靴下がかかとの下で団子になってしまう…という相談もよくもらいます。これ、本当にストレスですよね。人前では直しづらいし、気になって歩き方まで変になってしまうこともあります。

靴下が脱げる大きな原因は、ブーツの中でかかとが上下・前後に動いていることです。足が前に滑るたびに靴下が少しずつ引っ張られ、かかと部分が伸びて、最終的にずり落ちてしまうイメージ。特に、つるつるしたナイロン系の薄手ソックスとムートンのボアの組み合わせは摩擦が少ないので、脱げやすくなりがちです。

対処の方向性としては、「ブーツ側のフィット感を上げる」と「靴下側で脱げにくい工夫をする」の二つをセットで考えるのがポイントです。ブーツ側はインソールやつま先クッションで足の動きを減らしつつ、靴下側は形や素材を見直していきます。

靴下の形を見直す

一番手軽に効果が出やすいのが、靴下の形を変えること。フットカバーや浅履きタイプは、ムートンブーツと相性があまり良くありません。かかとを覆う面積が少ないぶん、少し動いただけでも脱げやすくなってしまうからです。ムートンブーツの日は、足首までしっかりあるクルー丈以上の靴下に切り替えるのがおすすめですよ。

L字型の設計でかかとが立体的になっている靴下や、土踏まずまわりにサポートゴムが入っているタイプは、足の形に沿ってフィットしてくれるので脱げにくさが全然違います。実際に履いてみると、かかと部分が「ぴたっ」と吸い付くように収まる感覚があるはずです。

素材選びで滑りにくくする

素材も大事なポイントです。ムートンブーツの中はボアでふんわりしているので、あまりにも滑りの良いナイロンやシルク混の薄手ソックスだと、摩擦が少なくて前すべりしやすくなります。綿混やウール混など、少しざらっとした質感のものを選ぶと、ボアとの相性が良くてずれにくいですよ。

また、あまりにも厚手すぎる靴下は、一見フィットしているようで実は足を圧迫してしまい、血行の問題や疲れの原因になることもあります。「冷え対策もしたいけれど、締めつけすぎない」くらいの厚みを目安にして、何種類か履き比べてみるのが安心です。

ブーツ側のフィット感も同時に調整する

靴下だけを変えても、ブーツがぶかぶかのままだと根本解決にはなりません。かかと浮きが気になる場合は、全面インソールで底上げしたうえで、さらに前すべりが強いようならつま先クッションをプラスしてみてください。「ブーツの中で足がどう動いているか」を意識しながら、インソールと靴下をセットで調整していくイメージです。

靴下が脱げる問題は、「ちょっとしたことだけど毎日気になる」タイプのストレスです。形・素材・丈・ブーツ側のフィット感、この4つを見直してあげるだけでもかなり変わってくるので、できそうなところから少しずつ試してみてくださいね。

UGGのサイズ感と伸びやすさ

UGGのような本格ムートンブランドは、内側に天然ウールがたっぷり入っているぶん、履き始めから数週間での「馴染み方」が大きいのが特徴です。最初はかなりきつく感じても、ウールが足の形に沿って寝てくることで、徐々にフィットしていきます。UGGを初めて買う人は、この「最初のきつさ」にびっくりすることが多いかもしれません。

よくあるのが、最初のきつさが不安でワンサイズ上を選び、ウールがへたった頃にはかかとが浮いてしまうパターンです。歩くたびにパカパカしてしまうと、せっかくの高級ムートンブーツなのにもったいないですよね。UGGの場合は特に「最初のきつさをどこまで許容するか」が、かかと浮き防止のカギになります。

UGGのクラシックシリーズは全体的に柔らかい作りで、履き始めのフィット感と履き込んだあとのゆとりの差が大きく出やすいモデルです。一方で、ソールがしっかりしたスニーカータイプやレースアップタイプは、アッパーの素材や構造によってそれほど伸びないこともあります。同じUGGの中でもモデルによって伸び方が違うので、口コミや公式サイトの説明もしっかりチェックしておくと安心です。

サイズ選びのときは、まず普段履いているスニーカーのサイズをベースにしつつ、「厚手の靴下で履くか」「素足〜薄手ソックスで履くか」をイメージして選びます。冬場に厚手ソックスと合わせたい人は、あえてぴったり〜ややゆとり寄りにして、中敷きで微調整していくパターンもアリです。逆に、素足感覚で履きたい人は、かなりフィット寄りでスタートしてもOKですが、足指が曲がるほどの痛みがある場合はサイズアップしたほうが安全です。

UGGで失敗しないためのチェックポイント

• 履き始めのきつさが「痛み」ではなく「包まれている」感覚かどうか
• つま先をトントンしても指が強く曲がらないか
• かかと部分を軽くつまんだとき、抜けるほどの余裕がないか
• 自分が合わせたい靴下の厚さで試着しているか

また、UGGは天然素材を使っているぶん、湿気や汗の影響も受けやすいです。履いたあとにしっかり乾燥させず、ずっと湿った状態が続くと、ウールのへたりが早くなってしまうことも。履いたあとはブーツ用のシューキーパーや丸めた新聞紙を入れておき、風通しの良い場所で休ませてあげると、長くいい状態をキープしやすいですよ。

ぶかぶか対策につま先詰め物

「かかとはそこまで浮かないけれど、つま先にゆとりがありすぎて歩きにくい」「ブーツ全体がぶかぶかして不安」というときに使いやすいのが、つま先に入れるタイプのクッションや詰め物です。特に、甲はちょうどいいのに、つま先側だけスペースが余ってしまう人にぴったりの調整方法ですよ。

つま先用クッションは、スポンジやゲル素材で指先側をふんわり埋めてくれるアイテムで、足が前に滑り込みすぎるのを防いでくれる役割があります。ムートンブーツの場合は、ボアの柔らかさを損なわないよう、硬すぎず、表面がなめらかな素材のものを選ぶと違和感が少ないです。市販品の中には、片足ずつ厚みを変えられるタイプもあるので、左右差が気になる人にはそういったアイテムもおすすめです。

一時的な応急処置として、ティッシュや綿を詰めてしまう人もいますが、歩いているうちに偏ってしまったり、汗を吸って湿ったりして不快感につながりがちです。さらに、崩れたティッシュが指の間に入り込んでマメの原因になることもあります。できれば、足先の形に沿う専用クッションを使ったほうが、快適さと安全性の面で安心かなと思います。

つま先クッションの入れ方とコツ

つま先クッションを入れるときは、まず中敷きやインソールを一度取り出し、その上にクッションを置いて位置を決める方法がやりやすいです。位置が決まったら、その状態でブーツの中に戻し、実際に履いてみて違和感がないかチェックします。指の付け根あたりに段差が来ると痛みにつながりやすいので、「指の先端〜指の付け根手前」あたりにふんわり配置されているかを意識してみてください。

クッションの厚みは、最初からしっかり埋めようとせず、「ちょっと余裕が減ったかな？」くらいから始めるのがコツです。厚みを増やしたい場合は、同じ商品を二重にするよりも、ワンサイズ厚手のクッションに変えたほうが安定します。ブーツの中でズレやすい場合は、インソール側に貼り付けられるタイプを選ぶとストレスが減りますよ。

つま先クッションとインソールを併用するときは、入れすぎて足指が圧迫されないか必ずチェックしてください。少しでもしびれや痛みを感じたら、歩行時のトラブルにつながる可能性があるので、厚みを減らすか別の方法を検討しましょう。特に長時間歩く日や旅行中は、こまめに足を休めて、指先の様子をチェックしてあげてくださいね。

ムートンブーツのかかと浮く問題を解消する方法

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ここからは、実際にムートンブーツのかかと浮きを解消するための具体的なやり方に入っていきます。100均で手に入るアイテムを使ったカスタムから、中敷きの入れ方、靴下の選び方、そして今後ムートンブーツを買うときに失敗しないための考え方まで、順番にチェックしていきましょう。「どこから手をつければいいか分からない…」という人は、気になるところから読み進めてもらって大丈夫です。

100均グッズでできる調整術

「まずはできるだけお金をかけずに試したい」という人にとって、100均のグッズはかなり頼もしい味方です。ダイソーやセリア、キャンドゥなどには、ボアインソールやかかとパッド、つま先クッションといったムートンブーツの調整に使えるアイテムが揃っています。最近はデザインや素材もかなり優秀で、「これ本当に100円？」と思うようなアイテムも増えてきました。

特におすすめなのは、ボアタイプの全面インソールです。ムートンブーツの雰囲気を壊さずに、足元をふんわり底上げしてくれるので、「かかと浮き＋冷え対策」を一気にカバーできます。もともとの中敷きの上に重ねたり、取り外しできるタイプなら差し替えたりして、フィット感を調整していきましょう。

100均ボアインソールの使い方

使うときの基本ステップは、

1. ブーツにもともと入っている中敷きを取り出す
2. 100均のボアインソールをその上に重ねてサイズを合わせてカットする
3. 元の中敷き＋ボアインソールをセットでブーツに戻す

この順番です。二枚重ねにするときは、元の中敷きを下、ボアインソールを上にしたほうが、足裏に当たる面が柔らかくて快適ですよ。

次に便利なのが、かかとパッドやつま先クッション系のアイテムです。ただし、ムートンブーツの内側はボア素材なので、粘着テープが付きにくいのが難点。粘着タイプのかかとパッドを使う場合は、「ボアにも貼れる」と明記されているものを選ぶか、インソール側に貼り付けて使う方法が現実的です。インソール側に貼ってしまえば、ブーツ本体のボアを傷めずに済みます。

まずは100均のアイテムで「自分に合う厚みや位置」を探してみて、感触が良ければ、より耐久性の高いインソールにステップアップしていく、という使い方もおすすめです。プチプラで試せるからこそ、遠慮なく色々試してみてくださいね。

歩きにくさを改善するフィット法

ムートンブーツで歩きにくいと感じるとき、その裏には「かかとが浮いている」「足が前に滑っている」「足首の位置が合っていない」など、いくつかの原因が重なっていることが多いです。なんとなく「ムートンブーツってこういうものかな」と我慢してしまう人も多いですが、ちょっとしたフィット調整でかなりラクになることが多いですよ。

ステップ1：足の位置を固定する

まずは、中敷きやつま先クッションで「足が靴の中でどれくらい動いているか」を減らします。かかと側が浮く場合は、全面インソールで底上げしながら、つま先側に軽くクッションを入れて前すべりを抑えると、足全体が後ろに戻りやすくなります。特に、歩くたびに足が前に押し出されるような感覚がある人は、つま先側のスペースを埋めてあげるだけでかなり変わります。

ステップ2：足首周りのフィット感を高める

ムートンブーツは足首周りが柔らかいものが多く、しゃがんだときや階段の上り下りでグラつきを感じることもあります。そんなときは、厚手の靴下やレッグウォーマーを合わせて、足首からふくらはぎにかけてのフィット感を補ってあげると安定感が出ます。足首がキュッとホールドされるだけで、歩きやすさが全然違いますよ。

ステップ3：歩き方も少しだけ意識する

ブーツ全般に言えるのですが、かかとからしっかり着地して、つま先に体重を移していく歩き方を意識すると、靴のソールがしっかり曲がってくれて、足とブーツの動きが合いやすくなります。ムートンブーツのソールが硬めのタイプなら、特にこの「ローリング」の感覚を意識してみてください。ペタペタと足裏全体で一気に着地してしまうと、衝撃がダイレクトに伝わって疲れやすくなります。

ステップ4：フィット感をこまめに見直す

ボアがへたってくるスピードや、足のむくみ具合はその日によっても変わります。朝ぴったりだったブーツが、夕方になると少しきつく感じたり、逆にむくみが引いた翌日はゆるく感じたりすることも。当たり前のことではあるのですが、一度調整したら終わりではなく、定期的にインソールの厚みや位置を見直してあげることが大切です。

これらを順番にチェックしていくと、「どこを直せばいいのか」が見えてきます。ムートンブーツの歩きにくさは、フィット感の調整でかなり改善できるので、焦らず一つずつ整えていきましょう。

中敷きおすすめ活用テクニック

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中敷きそのものの選び方だけでなく、「どう入れるか」「どこに重ねるか」でフィット感はかなり変わります。ここでは、私が実際にムートンブーツを調整するときによく使う中敷き活用のコツをいくつか紹介します。ちょっとした差に見えて、履き心地がびっくりするくらい変わるので、ぜひ試してみてほしいテクニックです。

ひとつ目は、つま先側だけに薄手のインソールを重ねる方法です。全面インソールの上に、前半分だけのハーフインソールを重ねると、つま先が少し持ち上がって前すべりがグッと減ります。かかとの位置はあまり変えずに、つま先側のフィット感だけ高めたいときに便利です。「かかとはそんなに浮かないけれど、指先が前に行きすぎる」という人には特におすすめ。

二つ目は、かかと用インソール（ヒールアップインソール）を少しだけ入れて、足首の角度を変えるテクニックです。かかと側が少し高くなることで甲周りがフィットしやすくなる反面、ブーツの履き口が浅く感じることもあります。必ず室内で何分か歩いてみて、脱げそうにならないか確認した上で使うようにしてください。ヒールアップ量は5mm前後までに抑えると、バランスを崩しにくいです。

三つ目は、「左右で微妙に厚みを変える」こと。人によっては、右足だけかかとが浮きやすい、左足だけ指先が当たりやすい、というケースもあります。その場合、片足だけインソールを変えるのは全然アリです。左右で厚みを変えても見た目にはまったく分からないので、遠慮なく調整していきましょう。むしろ、左右同じ厚みのインソールにこだわるほうが、バランスを崩すこともあります。

中敷きは「合わなかった靴を捨てる前にできる最後のひと工夫」でもあります。ムートンブーツのかかと浮きに悩んでいるなら、何パターンか組み合わせを試しながら、自分の足にしっくりくるバランスを探してみてくださいね。

靴下脱げを防ぐアイテム紹介

靴下が脱げる問題を根本から減らしたいなら、靴下そのものも少しこだわってあげるのがおすすめです。ムートンブーツと相性がいいのは、厚みがありつつ、かかと位置がぴったり合う靴下です。ここを押さえておくだけで、かかと浮きによる靴下のズレがかなり減りますよ。

具体的には、L字型の設計でかかとがしっかり立体になっているタイプや、土踏まずのあたりに軽く締め付けが入っているサポートソックスが使いやすいです。足のカーブに沿ってホールドしてくれるので、かかとが少し浮いたとしても、靴下だけが後ろに引っ張られて脱げてしまうリスクを減らせます。試着するときは、かかとマークが実際のかかとの位置とピッタリ合うかもチェックしてみてください。

おすすめの靴下タイプ

• 厚手のパイル地クルーソックス：クッション性もあってブーツ全体のフィット感アップ
• L字型設計の立体靴下：かかと部分がズレにくく、脱げ防止に効果的
• 土踏まずサポート入りソックス：足裏が疲れやすい人向け

素材は、綿やウールなど、ある程度摩擦があって滑りにくいものが向いています。ナイロン多めのツルツルした薄手ソックスは、ムートンのボアとの相性としてはやや滑りやすいので、冬場のムートンブーツ用には、少し厚手でざっくりした質感の靴下を一軍にしてあげると快適さが変わってきます。

また、口ゴムがきつすぎる靴下は、長時間履いていると血行不良やむくみの原因になることもあります。締め付けが気になるときは、「ソフトゴム」「しめつけにくい」などの表記があるタイプを選んであげると安心です。脱げにくさと締め付け感のバランスを見ながら、自分の足に合う一足を探してみてください。

靴下は消耗品ですが、実はフィット感を左右するかなり重要なアイテムです。かかと浮きが気になるときは、インソールだけでなく靴下の見直しもセットでしてあげると、よりストレスフリーな履き心地に近づけるはずです。

かかと浮く悩みを解消するまとめ

ムートンブーツのかかと浮く問題は、「自分の足とブーツが合っていないサイン」でもありますが、インソールや靴下、100均グッズを上手に使えば、買い替えなしでもかなり快適に近づけることができます。ここまで読んでくれたあなたなら、「どこをどう調整すればいいか」がかなりイメージできてきたんじゃないかなと思います。

まずは、ボアがへたって緩くなっていないか、サイズ選びで少し大きめを選んでいないかを振り返ってみてください。そのうえで、全面インソールやつま先クッションで足の位置を安定させること、そして靴下を「脱げにくいタイプ」に見直すこと。この二つをセットで調整していくと、かかと浮きや歩きにくさがぐっと和らいでくるはずです。

今後、新しくムートンブーツを選ぶときは、「新品のときは少しきつめ」「ボアが馴染んだ先のサイズ感」を意識してみてください。サイズの考え方や調整のコツは、ムートンブーツが大きい時の対処と選び方ガイドでも詳しく解説しているので、合わせて読んでもらえると、よりイメージが掴みやすいかなと思います。